見直された井戸の重要性|液状化対策から生命を守るには|土地を知れ

液状化対策から生命を守るには|土地を知れ

作業員

見直された井戸の重要性

男性

災害時に活用できる

地面を掘って地下の帯水層から地下水を汲み上げる井戸という設備は、日本のみならず世界中において伝統的に用いられてきました。井戸を掘ることをさく井と言い、さく井工事はインフラ整備として欠かせないものでした。水道の普及によって伝統的な井戸を使用する機会は減少していますが、日本は地震などの災害大国です。大地震などの災害が起こった際に水道断水となった場合、生活用水がなくなるだけでなく消防用の水が使えなくなるため、家屋の消失といった被害が拡大します。そのため、東京都や埼玉県といった地方自治体においては非常災害用井戸をいくつか指定し、非常時の生活用水の確保に努めています。このように、現在においても井戸は生活の重要なパートナーであり、さく井工事もかつてとは別の形で必要不可欠な技術となっているのです。

掘ればいいわけではない

井戸というものは地面を掘り下げて、帯水層まで到達すればそれで完成するというものではありません。地層に合わせてまっすぐに掘り下げて、しかも地層を崩壊させてはならないので、さく井工事には高度に専門的な技術が必要になってきます。さく井工事は井戸の深さや地層の柔らかさによってダウンザホールハンマー式、パーカッション式、ロータリー式といった異なる機械を用いた様々な工法が用いられています。土地の状態をしっかり見極めないと正しい井戸は掘れません。また、一度作った井戸であっても定期的なメンテナンスは必要です。ずっと使っていると揚水量の減少や水質に濁りが生じるといった障害が発生します。定期点検をすることによってこれらの障害を取り除き、井戸の寿命をのばすことができます。